ふかしは、コンクリートの躯体を設計時より、余分に大きくした部分をいいます。また、ふかしを設けることを「ふかす」といいます。各部材の納まりが悪いと、施工段階で、ふかすことが多くなります。
似た用語で、「増し打ち」があります。増し打ちとふかしは、ほぼ同じ用語考えて良いです。但し、「梁幅をふかす」というとき、必ずしも増し打ちを設ける意味ではなく、梁幅そのものを広げる意味としても使えます。
また鉄筋コンクリート外壁は、ひび割れ対策として、躯体の壁厚よりも20mm程度厚くします。この20mm分をフカシ、フカシコンクリートなどといいます。
実務では、増し打ちとふかしは、同じような意味で使われているので、違いを深く考えなくても良いでしょう。